CFカードを使った疑似SSD化

CFカードを使った疑似SSD化

インターネットの記事などで時々見かける、CFカード(コンパクトフラッシュカード)を使った疑似SSD(Solid State Disk)化を試してみました。私が試したPCは、SHARPのPC-CV50FWです。「プチマサ」とか「フチマサ」とか呼ばれているヤツです。「プチ」サイズのPCで、画面の周りに「フチ」があるので、このように呼ばれているらしい。
用意した物は、CFカードと、1.8inch HDD変換アダプタです。

ハードウェアの入れ替え

変換アダプタは、アイテンドーの44-20-C。PC-CV50FWで使う場合は、逆挿し防止のため?にピンを1本折る必要があります。精密ニッパーで、簡単にプチンと切れました。

CFカードは、SILICON POWER製の200倍速16GBです。'09/1月現在、amazonで\4000ぐらい。同じCFカードを使って疑似SSD化した記事も見かけたことはありますが、このカードがMLCかSLCかは不明。まー、アクセス速度が遅かったら、CFスロットに挿して保管庫ドライブとして使うつもりだったので、今回はあまり気にせず、価格重視で選択。

変換アダプタとCFカードは、こんな感じで接続されます。

さて、PC-CV50FWの分解です。天板が傷つかないように、タオルを敷いておきました。ねじを取る前に、左右のコネクタカバー類を全部開けておきましょう。閉まっていると、キャビをオープンするときに引っかかってしまいます。また、CFのダミーカードが挿さっているなら、抜いておきましょう。
ねじは全部で6ヶ所。下の写真の赤丸印部分です。中央のねじは、目隠しシールが貼ってあるので、カッターを使って、キャビを傷つけないように気をつけながらはがしました。

爪は2ヶ所。天板(液晶面)オープン時に使うシルバーのラッチ(青丸部)の左右にあります(赤丸部)。このため、ヒンジ側(この写真の反対側の辺)から開けたほうが、開けやすいです。

裏のキャビとつながっている配線は1ヶ所、写真中央下に見える、スピーカのケーブルのみです。キャビを開くときに、勢い余ってちぎって しまわないように注意。
せっかくオープンしたので、エアダスターなどを使って掃除もしておきました。

ハードディスクは、2つのねじで固定されています。このねじを取れば、ハードディスクをコネクタから抜き取ることができます。

PC-CV50FWのハードディスクコネクタに、CFカードとアダプタを挿したところ。ねじでの固定はありません、というか、できません。コネクタのみでの固定です。あとは、元通りにキャビを閉めていくだけです。

ソフトウェアの入れ替え

ハードディスクの中身については、あらかじめ母艦PCにAcronis社のTrueImageというソフトをインストールして、PC-CV50FWとDirect HDで接続することにより、CFカードにコピーしました。

1. Direct HDを使って、母艦PCと接続
2. 母艦PCから、TrueImageを使って、HDDの内容をバックアップ
3. HDDからCFカードに換装
4. Direct HDを使って、母艦PCと接続
5. 母艦PCから、TrueImageを使って、HDDの内容をCFにコピー

結果

いやー、このCFカードは、疑似SSDとしてはハズレでした 。ライトのスピードが遅くて遅くて、とてもメインドライブとしては使い物になりません。しかし、リードについては元々入っていたHDDの2倍近く速いです。CFスロットに挿して、サブドライブとして活用するのが賢明です。音楽データや写真データのようにライトアクセスがないようなデータを入れて使うと、良さそうです 。
CrystalDiskMarkを使ったディスクのベンチマーク結果は、次の通り。

• MURAMASA BIOS設定(HDD関連)
  • 32Bit I/O : Enabled
  • Transfer Mode : Fast PIO 4
  • Ultra DMA Mode : Mode 4

• 使用ソフト
  • 使用ソフト : CrystalDiskMark 2.2
  • 条件 : 3Times 50MB

測定結果 :